
#interview
04
つながりが可能性を広げ、諦めかけた未来に突破口をひらく
営業
K.M.
2018
年入社
K.M.は新卒でCTCに入社後、現在に至るまで、クレジットカード系基幹システムの営業担当として、数々の新規開発やクラウドリフトを推進してきた。今や、顧客や社内からの信頼も厚く、営業部の中核として大型プロジェクトを牽引する存在だが、難題に行く手を阻まれ、苦境に立たされることも多かったという。ひとりの若手社員が、どのようにチームをリードする存在となるまで成長したのか。そのストーリーに迫っていく。

懸命な日々の中で知った「力を借りる」ことの意味
私にとって忘れられない転機となったのが、ある新規加盟店様向けの決済システム追加プロジェクトです。その加盟店様は、コロナ禍に伴う社会の変化を追い風に業績を急伸させており、最もニーズの高まる大型休暇までに決済システムを追加することが必須要件でした。しかし、それには通常の半分の短納期でリリースを完了させなければならず、お客様にも、エンジニアにも負荷のかかる非常に難易度の高い挑戦だったのです。

すべてのフェーズの工期を前倒し、開発人数も増員。それでも、あまりのリスクと難易度に「行き止まりだ」と途方に暮れそうになっていました。そんな時、ハッと思い出したのが「窮地でこそ周囲の力を頼る」ということ。私は入社以来、クレジットカード会社のお客様に向けて基幹システムの機能追加の営業を担ってきました。知識や経験も浅く、インプットを増やしながらひたすらに先輩たちの背中を追っていく中で、「自分一人ではできることに限りはあるけれど、周囲の力を借りることができれば可能性が広がる」ということが改めて身に染みました。
短納期プロジェクトを成功させるために「良い関係性がなければ、無理なお願いはできない」と考えた私は、お客様と開発チームの双方に状況報告や情報の開示を重ね、本音で意見を言い合える関係性を築いていくことにしました。

周囲を巻き込み、困難を打ち破る糸口をともに掴んでいった
お客様もエンジニアも、互いが譲れない条件を抱えている中、営業部の上司やPMを巻き込んで打開策を模索しました。開発チームと何度もMTGを行い、お客様へ提示する要件を一緒に検証。一方、お客様にはこちらのリソースや開発状況をつぶさに伝え、なんとか譲歩できる条件はないか日々交渉を重ねていきました。すると、最初は難色を示されていた担当者様も「K.M.さんがそう言うのなら」と歩み寄ってくださるように。まさに、暗いトンネルの中に光が見えてきたような瞬間でした。
営業として双方の間に立ち、一歩ずつプロジェクトを前進させていく中で、何度も心が折れそうになったこともあります。それでも、決して諦めずに全員の目線を揃え、協力し合うことで、最終的には狙い通りの期日にリリースを間に合わせることができました。
一見、行き止まりのように見える状況でも、周囲と協力関係を結び、どうやったら打破できるかを考えていくことで、解決の糸口が見えてくる。この経験を機に、どれだけ困難なプロジェクトであっても、「決して諦めず力をより合わせていけば道は開ける」と体感することができました。加えて、さまざまな関係者とやりとりを行う中で、ひとつのイレギュラーがどう波及し、どう影響をもたらしていくのか、物事の全体像が見えるようにもなりました。これらの学びが、チームを牽引する営業としての自信をもたらしてくれたと感じています。
気持ちを動かし、ともに進む力を磨き、さらに頼れる存在へ
入社6年目となった今でも、予想外のイレギュラーが発生することはあります。新規のお客様で、やっとサーバーの追加導入のご依頼をいただけるとなった矢先、発注ミスが発覚。このままでは納期に間に合わないというピンチに陥ってしまったのです。心臓がつぶれてしまいそうなプレッシャーの中、脳裏に浮かんだのは、あのとき全員で乗り切った短納期でのリリース案件でした。どんなときでも焦らず冷静に状況を整理し、周囲を巻き込んで状況を打破していく。関係各所のかじ取りを行い、無事に発注を間に合わせることができました。

数々の困難を乗り越えた今、「社内外を問わず、常日頃からさまざまな人と関係性を結んでおくこと」の大切さを改めて実感しています。どんなに厳しい状況でも、これまでに紡いできた人との繋がりをひとつの大きな力に変え、道を開くことができる。そんな確信を得られてから、難しい課題に対しても突破口がないか自然と考えられるよう意識が変わっていきました。嬉しかったのは、周りから「前よりもずっしり構えられるようになったね」と言われることが増えたこと。新入社員の頃に思い描いていた、プロジェクトを牽引する存在になれているという実感とともに、ますます気を引き締めています。
お客様の成長や新しいサービスの誕生には、ITの力が欠かせません。まだ見ぬ新しい価値を、世に生み出していく。それを支えるパートナーとして、一番に頼っていただける存在でありたいと思います。