IDaaSとは?5つの機能とメリット・注意点を詳しく解説

IDaaSとは、クラウドやアプリケーションのIDを一括管理するサービスのことです。クラウドやリモートワークが普及した現代において、複数のシステムをどこからでも簡単かつ安全に使いたいというニーズを満たすサービスとして、注目されています。
この記事では、IDaaSの概要や普及した背景を踏まえ、主な機能やメリット・注意点を詳しく解説します。ID管理やセキュリティ対策に悩む企業の担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
1. IDaaSとは?

IDaaSとは「Identity as a Service」の略語で、「アイダース」や「アイディアース」と呼ばれて います。
IDaaSは、クラウドやアプリケーションなどの多様なサービスのID管理を、一元的に行うサービスです。ユーザーはIDaaSに1度ログインするだけで、あらかじめ登録・連携が済んでいるクラウドなどのサービスをすべて利用できます。
各企業では、システムのクラウド化が進行中です。クラウド化を進める上で、連携サービスのIDを一括で管理できるIDaaSは大きく注目されています。
1-1. IDaaSが普及した背景
IDaaSの普及の背景には、ID管理が煩雑になったことが挙げられます。
メール・チャット・クラウドサービスなどの利用の機会は、さまざまな企業で増加傾向です。サービスごとにIDやパスワードを変え、漏えいしないように管理するのは手間がかかります。しかし、ID・パスワードの使い回しは、セキュリティ低下の可能性があり危険です。
また、IDaaSの導入が拡大している背景には、セキュリティリスクが高くなった点もあります。テレワークなどの増加とともに、社外からインターネットを通じて社内にアクセスする機会が増えたためです。
IDaaSの利用によって、ログインの手間が最小化できます。さらに、IDaaSの活用はゼロトラストの実現につながるため、セキュリティ対策の強化も可能です。
ゼロトラストとは、「すべてを信頼しない」という考えにもとづいたセキュリティ対策方法を指します。システムの内外は関係なく警戒し、アクセスごとに認証審査を実施する方法です。
IDaaS普及の理由は、「複数のシステムをどこからでも簡単かつ安全に使いたい」というニーズに一致している点であると言えます。
2. IDaaSの機能
IDaaSの導入によって、さまざまなことを実現可能です。ここでは、IDaaSでどのようなことができるのか、IDaaSに備わる5つの主要機能について詳しく紹介します。
2-1. 認証・シングルサインオン
IDaaSは、ユーザー認証や多要素認証、シングルサインオンの機能を備えています。