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#interview

03

「完璧でなくていい」
お客様の言葉で気づいた、大切なこと

エンジニア(インフラ)

R.K.

2020

年入社

入社5年目のR.K.は、お客様が気軽に相談でき、スピーディに対応できるエンジニアとして信頼を集めている。ここ数年は金融機関のサーバの構築~運用を主に手掛けており、現在はシステム統合基盤の運用管理プロジェクトに立ち上げメンバーとして携わっている。期待を背負う若手である彼だが、かつては顧客をはじめとする周囲との関係構築や技術習得に悩んでいたという。そのとき、前を向かせたものは何だったのか。そのストーリーに迫っていく。

私の未来が動いた転機年表

自信が持てず、自発的に動けなかった

2020年度、コロナ禍一年目に入社した私は、チームメンバーやお客様と直接会う機会がない中でキャリアをスタートしました。導入研修や配属後の打ち合わせもオンラインが基本、当然懇親会も自粛されていて、チームのメンバーやお客様とのコミュニケーションが十分に取れない期間が続きました。

相手の表情や仕草から反応を汲み取って関係を築くことが得意な私はなかなか環境になじめず、次第に消極的になっていきました。現在も担当している金融機関のプロジェクトでも、思うように技術習得できない日々が続いていました。

特に強い危機感を覚えたのは、金融機関のプロジェクトに参画して3年目の頃です。自分がサーバに施した設定が原因で不具合が起きたり、前任者からの引継ぎが不十分なまま窓口になったことで対応しきれなかったりといったトラブルが発生しました。お客様が私の対応に不安を感じて、窓口が上長になっていったときは辛かったですね。当時はとにかく自信がなくて、「こうかもしれない」と思うアイデアを口に出せず、先輩や上長の助けを待っていたんです。完璧に対応をしなくてはと気負いすぎて、動けなくなっていました。

「完璧」よりも、課題に向き合う姿勢が大切だと気付いた

転機になったのは、お客様との懇親会で担当者の方から掛けていただいた言葉です。私はチームに貢献できていない後ろめたさを抱きながら参加したのですが、実際にお会いしたお客様は気兼ねなく歓迎してくださいました。自分が委縮して、相手の表情が見えなくなっていただけなのだとハッとしました。

「不安そうに対応をされると、私たちも不安になる。周りを頼ってもいいから、とにかく堂々と前に出てきてほしい」というお客様の言葉に、誰かが完璧な答えを持っているのではなく、全員で問題に向き合って少しずつ前進することで答えを探していくべきなのだと気付きました。お客様からわざわざこんなお声掛けをいただけるのは、CTCというチームに強固な信頼があるからこそ。恵まれた環境を大いに活かして、個人としても関係を築かなければと決意しました。

お問い合わせに率先して対応するように心掛けるようになったことで、直接私宛にご連絡をいただけることも増えはじめました。その際に大切にしているのは、把握できている事実と自分の考えを切り分けて、スピード重視で回答すること。正確な回答ができる技術はもちろん必要ですが、最初は8割の回答でも、そのあと残りの2割をほかのメンバーやお客様と協力しながら埋めていくことができます。さまざまなアクションを検討しながらプロジェクトを前に進めることが、自分のスキルアップにもつながり、お客様からの信頼が厚くなれば、いっそう頼っていただける。いまは良い循環の中で、積極的にスキルを身につけられていると感じます。

寄せられる信頼と期待を胸に、得意分野を持つエンジニアへ

少しずつ存在感を示せるようになったことで、2024年12月には同じお客様の複数のサーバのリプレイスと、システム統合基盤の運用管理のプロジェクトにアサインされました。大規模プロジェクトの立ち上げから携わるのは初めてで戸惑うこともありますが、引き続き窓口役としてお客様と積極的に接し、自分にわからないことは周囲の力を借りながら対応しています。

専門性の高い領域については「こんなスキルセットの人材が欲しい」と上長に伝えるなど、積極的に取り組むことができるようになったのもプロジェクトや課題を俯瞰できるようになった証だと感じています。

次のステップとして取り組みたいのは、「この領域はこの人に」と頼ってもらえるような、強みとなるスキルの習得です。いまはRed Hat OpenShiftを勉強していて、社内に用意された練習用の検証環境を活用して理解を深めながら、資格取得を目指しています。習得できれば提案の幅が広がりますし、周囲やお客様からも期待されているのを感じますね。すっかり気軽にやりとりできるようになった担当者様からは、たびたび「そろそろ習得できた?」と冗談交じりに声を掛けてくださいます。「一年以内に必ず」という宣言通り結果を出せるよう、全力で取り組んでいます。

まだまだ完璧な仕事ができているわけではないですが、悩みを一つ乗り越えたことで、お客様からの期待に胸を張って応えたいという想いは強くなりました。「一緒に課題に向き合えるエンジニア」として、技術面でも成長していきたいと思っています。

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