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#interview

06

正解は、常にお客様の中にある

エンジニア(インフラ)

N.A.

2020

年入社

2020年に新卒で入社したN.A.は、現在、証券会社のインターネット機器 やセキュリティ機器の構築・運用プロジェクトで、プロジェクトマネージャーとして活躍している。PMとしての業務が始まって間もない2022年4月、N.A.は自らの思い込みが原因で、思いもよらないミスを招いてしまう。同じ失敗を繰り返さないためにN.A.が学んだこととは何か。そのストーリーに迫っていく。

私の未来が動いた転機年表

仕事選びのポイントはただ一つ。「面白いと思えるかどうか」

大学では経営システム工学科を専攻しました。就職活動の際に私が一番重視していたのは、「仕事が面白いと思えるかどうか」という点です。特に進みたい業界を決めていたわけではなかったので、まずは幅広い業界を知るということから始めました。

いくつかの業界でインターンシップに参加した結果、一番面白そうだと感じたのが、システムによって企業の経営課題を解決するという、システム開発の仕事でした。中でもCTCは、OB訪問の段階から社員のみなさんの人柄の良さを感じていたため、内定通知をもらってからは一切迷うことなく入社を決めました。

入社後研修を経てアサインされたのは、証券会社様のインターネット機器 やセキュリティ機器の導入を行うプロジェクトでした。構築チームと維持・保守チームに分かれていて、私は維持・保守チームで保守業務を担当することになりました。

その後、協力会社のメンバーを取りまとめるプロジェクトマネジメント業務もスタート。お客様とのやり取りや作業の進捗管理など、業務の幅が一気に増えました。そんな中、PMとして初めて、自分がまとめた資料をもとにお客様に説明する機会が訪れました。そこで思いもよらぬ失敗を経験することになったのです。

思い込みとコミュニケーション不足が招いたミスと転機

2022年4月、導入済みのセキュリティ機器に関して、メーカーのサポート期間終了に伴うOSのバージョンアップ対応が必要になりました。そこで私は、お客様に作業内容を説明する場を持たせていただくことにしました。

抜かりのないように準備したつもりでしたが、打ち合わせが始まるとお客様の表情が次第に険しくなっていき、ついには「こんな資料は求めていない!」と、途中で打ち切られてしまいました。

この時私が用意したのは、作業手順や機器についての詳細資料でした。ところがお客様が求めていたのは、そもそもなぜバージョンアップが必要なのか、現場にどのような影響があるのかといった情報で、上司にそのまま提出できるような概要資料だったのです。「お客様は詳細を知りたいに違いない」という、私の思い込みが招いたミスでした。「私のせいで今後の取引に影響が出たら、どうやって責任を取ればいいんだろう」。これまで経験したことのないプレッシャーで、私の心は押しつぶされる寸前でした。

私はミスを謝罪したうえで、改めてヒアリングをさせていただきました。修正作業中も、何度もお客様にレビューをお願いしながら、最終的に納得いただける資料を作ることができました。作業自体も、業務に極力影響が出ないように配慮するなどしてスムーズに完了し、最終的にはお客様から「ありがとう」というお言葉をいただくことができました。

この経験は、お客様と自分との間で認識がずれていないかを常に確認することの大切さ、お客様の想いを理解する重要性を知る大きな転機になりました。それ以来、私はお客様が何を求めていらっしゃるかを常に意識し、少しでも違和感がある時は、すぐに確認するようになりました。

築き上げた信頼関係で結果が変わる。だから奥が深く、面白い

プロジェクトの質は、PMがお客様のことをどれだけ理解しているかで決まると言っても過言ではありません。私の場合、早い段階でこのことを学ぶことができました。ご迷惑をお掛けしてしまったことは、今でも申し訳ないと感じていますが、このことを気付かせてくださったお客様には大変感謝しています。

PMとして過ごす期間が長くなるにつれ、お客様との信頼関係の大切さを、より実感するようになりました。私の尊敬する先輩の1人に、突出してお客様との関係構築が上手な方がいます。その先輩が電話している様子を見ていると、いかにお客様から信頼されているかが良くわかります。仮に言っている内容が同じでも、信頼の有無によって相手への伝わり方は変わります。そして信頼関係とは、日頃のやり取りの積み重ねから生まれるものです。そう考えると、PMという仕事は本当に奥が深く、だからこそ面白いのだと思います。

2023年からは、維持・保守チームに加え、構築チームのマネジメントも行うようになりました。後輩も増えてきたので、これからPM業務に挑戦するというメンバーには、お客様の意図をきちんと確認することや、上司や先輩に相談することの大切さを伝えるようにしています。

今後の目標は、これまで培ってきたセキュリティの専門性に加え、クラウドなどの新しい技術要素を身に付けることです。2024年12月には、ラスベガスで開催されたAWSのイベントにも参加しました。技術とコミュニケーションスキルを磨いて、より大規模なプロジェクトで活躍できるよう励んでいきます。

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